江幡公認会計士税理士事務所
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2018年12月号 第016回 「手段に溺れず、現象に惑わされず」
師走の候、一年の振り返りも兼ねて、高校の大先輩に勧められた「菜根譚」を久々に紐解いてみました。
菜根譚は明の時代に洪自誠が残した随筆集ですが、日々の心の在り方の違いによって物の見方が違ってくるのと同様に、菜根譚を紐解くその時々の心の在り方によって、心に響いてくる章が異なります。
ここでは、今回最も心に響いた章を題材にしたいと思います。
菜根譚 二一七 手段に溺れず、現象に惑わされず
書物を読むなら、その真髄にふれて踊りだしたくなるまでに読め。そうしてこそ枝葉末節にとらわれない。
物事を観察するなら、その本質を見とおして、わが精神がそれと一体となるまで観よ。そうしてこそ表面の現象に惑わされない。
どのようなビジネスモデルも、「Input→Process→Output」という流れになっています。
Inputとは原材料や情報、Outputとは製品やサービスです。そして、Processとはまさに自分の仕事そのものです。
この「Input→Process→Output」という流れがうまく回り、会社が儲かるためには、この3つの要素に偏りがあってはなりません。
Inputを例にしますと、いかに素晴らしいInputを持っていても、咀嚼が不十分であり自分の物になっていない場合は、Processが不十分となり、良いOutputは産まれてきません。
世の中には素晴らしいモノやサービスで溢れており、それらの変化はとても早いです。
ビジネスを行っていく上で、時には有用なInputを取り入れるべきですが、Inputにばかり目を向け、その先のProcessとOutputが不十分であれば、何のためにそのInputを取り入れたのか、意味をなさないことになってしまいかねません。
したがって、上記の菜根譚で言えば、手段に溺れてはいけません。
また、Outputを例にしますと、とても良いOutputを持っているが、Processで足りない面があったり、伝え方や売り方に改善すべき点があったりすると、思うように売れないことがあります。
このような場合は、Output自体に問題があるのではなく、もしかすると、そのOutputの本質をよく理解していないことが原因なのかもしれません。
したがって、上記の菜根譚で言えば、現象に惑わされてはいけません。
手段に溺れず、現象に惑わされず、「Input→Process→Output」の本質を見極め、自分の物にしていきたいものです。
最後に、本年も弊事務所のニュースレターをご高覧頂き、誠にありがとうございました。
皆様のお役に立つ情報を発信し続けるよう努めて参りますので、来年もよろしくお願い申し上げます。
江幡 淳
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