江幡公認会計士税理士事務所
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2020年02月号 第030回「会社のスコア~貸借対照表~現金」
損益計算書は読めるが、貸借対照表は読めないという経営者が多いです。
熟練してくると、貸借対照表を見れば会社の概況が把握できますが、そうなるためには実務経験が必要です。
また、貸借対照表は決算日における各勘定科目の残高を示すものなので、貸借対照表を読むためには分析手法が必要です。実務経験も分析手法も、文字で表すことは難しいです。
さて、世界的指揮者の小澤征爾さんは、音楽で言うところの実務経験と分析手法は超一流ですが、それには裏付けがあるようです。
毎朝必ず、5時から数時間、スコア(総譜と呼ばれるオーケストラの楽譜)を勉強していたそうです。
ビジネスの世界で生きる経営者は、会社の指揮者です。貸借対照表というスコアを、コツコツと一緒に勉強しようではありませんか。
今後の濃い字シリーズでは、貸借対照表の勘定科目についても記事にしたいと思います。
早速、今回は「現金」について勉強してみましょう。
現金とは、貨幣、貨幣代用物です。貨幣代用物の例は、他人振出当座小切手、公社債の利札です。流動性配列法による場合、貸借対照表の資産の最初に書いてある勘定科目です。
ビジネスの目的の一つは、投資家や債権者の要求利回り以上の水準で現金を増やすことです。貸借対照表の現金以外の勘定科目の動きは、結局のところ、現金が増えたか減ったか、という動きに反映されますので、現金がすべてと言っても過言ではありません。
キャッシュ・フローの概念を含めれば非常に奥が深く、貸借対照表の他の勘定科目の意味を理解する際は、現金との関係を意識すると理解しやすくなります。
また、現金は、公認会計士監査や税務調査においても重要な勘定科目です。
現金の管理単位ごとに保管しているか(土に埋めていないか!?)、現金出納帳をしっかりとつけているか、金種表を使用して現金実査を毎日実施しているか、管理者と出納者を分離しているか、現金出納帳の帳簿残高と現金実際在高を照合しているか、両者に差額があれば原因究明を行っているか、原因不明の場合は現金過不足勘定で処理しているかなどの管理面が問われます。
江幡 淳
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