2020年06月号　第034回「地味でよい」

「地味」とは「派手」の反対語です。
派手とは華やかで人目を引くことであり、地味とは華やかさがなく目立たないことです。
昨今の新型コロナウイルス影響下では、地味であることの素晴らしさ、地味で居られることの有難さをつくづく実感します。

新型コロナウイルス影響下などの有事の際には、単発業務は中止や延期となります。不要不急の外出自粛と同様、単発業務は不要不急だからです。

一方、有事か平時かを問わず、定型業務は継続されます。それがないと困るからです。
単発業務と定型業務のどちらが良いか悪いかということではありませんが、昨今の新型コロナウイルス影響下では、ビジネスモデルやセールスミックスについて、改めて考えさせられている経営者が多いのではないかと思います。

「うちには派手さがないから世の中で目立たない。」「うちは地味だからあまり儲からない。」といった愚痴や悩みの類をお聞きすることがあります。

しかし、ビジネスで最も重要なのは「継続」です。

地味ではあるが有事でも定型業務で事業が継続すること自体が素晴らしいことなのではないでしょうか。地味にコツコツやった先に、本当の派手に成れるのかもしれません。

江幡　淳