江幡公認会計士税理士事務所
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2020年10月号 第038回「時の経過がもたらすもの」
大先輩の会計士に、「江幡君、年長者の言うことはだいたい後付けだからな。」と言われたことを思い出しました。いわゆる昭和の、清濁併せ呑む、「がはは。」といった感じの大先生でした。
ビジネスにおいて、5年という期間は一つの目安であると言えます。人によっては1年や3年といった補助目盛があるかもしれませんが、だいたい5年と考えてよろしいのではないでしょうか。
そういえば、一般的な中長期経営計画の期間は5年であるし、会計基準には5年を目安とした規定があります。これは、歴史的に、5年という期間を経ると、時の経過に伴い、物事の変化が顕在化するからだと思います。冒頭の「がはは。」大先生のおっしゃるように、時の経過に伴い物事が変化したことに気付くと、人はその意味を問いたくなるのではないでしょうか。
健康状態、人間関係、会社の業績のどれをとっても因果応報です。時には後悔することもあるでしょう。重要なのは、どのような現実であっても、それを受け入れ、次につなげることです。幸福は、初めは幸福の顔ではなく、不幸の顔をしていることがあります。初めは「まずいことが起こった。」と思っても、後に「あの時、あの事があって良かった。」ということがあるものです。
5年もすれば物事は変化するのですから、何が起きても不安にならず、自分が信じるやり方を継続したいものです。
江幡 淳
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