江幡公認会計士税理士事務所
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2021年05月号 第045回「保守主義」
会計の世界の憲法のような存在の会計基準として、昭和24年に経済安定本部企業会計制度対策調査会により公表された「企業会計原則」があります。
その一般原則六に、「保守主義の原則」があります。
保守主義の原則は、「企業の財政に不利な影響を及ぼす可能性がある場合には、これに備えて適当に健全な会計処理をしなければならない。」というものです。真実をゆがめない程度に、費用と損失は早めに、収益と利益は遅めに計上するという考え方です。
近年の会計基準は、国際的潮流という名の下に欧米化し、日本語としての読解が難しくなりつつありますが、保守主義の原則には、企業の健全な発展を願うという、企業に対する国家の愛情のようなものが感じられます。
また、企業会計原則の「目的」には、「我が国企業の健全な進歩発達」、「我が国経済再建」といった文言が見られ、終戦直後の国家の気概を感じます。
企業に対する国家のメッセージが、会計基準においても読み取れることは、国家資格を頂いた者としては、心が鼓舞されるものがあります。
江幡 淳
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