江幡公認会計士税理士事務所
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2021年12月号 第052回「本分」
令和3年は、新型コロナやアメリカ大統領選といった政治の話題に事欠かない年でした。
イタリアのバールでは政治談議に花が咲くと聞きますが、そもそも、古今東西、人間にとって「パンとサーカス」は必要不可欠です。
日々生活しているとルサンチマンが溜まってきます。そのような折に、時の為政者を批判するとスッとします。
しかし、批判するだけでは世の中は変わりません。自分が政治家になって政治を動かすという方もいるでしょうが、敵が大きすぎて、通常は不可能です。
しかし、敵が大きい場合でも、諦めてはいけません。敵が大きいなら、非対称戦略で戦うという方法があります。
非対称戦略とは、元々は戦争における概念です。例えば、大国の大規模な正規軍に対して、小国はゲリラ戦で対抗するというものがあります。
つまり、戦う場合に、相手のやり方に対抗するような同じ方法では戦わないということです。
この非対称戦略をビジネスの世界に適用するならば、非対称戦略とは、自分の本分に徹するという事だと思います。
自分の本分とは、「事業を継続すると自分に誓い、事業を継続する間は集客と業務改善を怠らない事」だと私は定義します。
主語は自分です。つらい状況でも諦めなければ事業は続いているという事です。
他人と比較してはいけません。他人と比較すると、悲観か甘えが出ます。例えば、一職工から身を興して社長になり、つらいつらいと言いながらも事業を継続してきた桂梅太郎(映画「男はつらいよ」に登場するタコ社長)は上出来ではないでしょうか。
江幡 淳
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