江幡公認会計士税理士事務所

                                           

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2022年12月号 第064回「保守とは何か」 - 千代田区 番町 麹町 半蔵門 会計士 税理士 江幡公認会計士税理士事務所

「濃い字シリーズ」
所長 江幡淳の直筆・経営コラム
2022年12月号

2022年12月号 第064回「保守とは何か」

 

経営者たる者、日々、判断の連続である。明確な判断基準を特に必要とせず、なんとなく、その時の感情で決める事もあろう。
また、定量的基準が明確に定められており、それに従ってドライに判断する事もあろう。

これらの判断は、時には労力がかかる事があるかもしれないが、さほど難しくはないはずである。

難しいのは、経営方針に基づいて判断する事である。
この判断は、そもそも経営方針が無いと、判断がその都度ぶれる事になる。判断がぶれると、自分のやっている事に筋が通らないため、やがて行き詰まる事になる。何度か行き詰まると、そもそも経営方針が無かった事と経営方針の必要性に気づき、自分の経験に基づき、自分の頭で考え始める。
やがて、「こういう事だったのか。」と何かに気づく。

経営方針が定まると、如何にして品質を維持し磨いていくかという「保守」が課題となる。
業務を反復継続していく中で品質が保たれ磨かれていくものだが、何かを「保守」するためには相当程度の「革新」が必要となる事に気づく。
単に革新を追求するだけの破壊行為とは異なる。

保守とは、「守るべきものを守るために、どこに革新が必要か。」と考え行動する事なのである。

最後に、令和4年も「濃い字」を御高覧頂き有難うございました。良いお年をお迎えください。

江幡 淳

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