江幡公認会計士税理士事務所
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2023年10月号 第074回「国柄」
(本来は「国体」について論じたいが長くなるので)「国柄」とは国の特色である。
20世紀までは国柄が今よりも盛んであり、会社、車、家電などに国柄が鮮明であった。
例えば、1980年頃の米国のIBMと日本の松下電器について、当時の両国のイメージと相俟って、なんとなくイメージがつくのではないだろうか。
国柄の違いは「良い、悪い」ではない。あくまで「違い」である。
人間には人柄がある。人柄の違いを否定しては、人間関係はうまくいかない。違いがあるからこそ、うまくいく面もある。
また、家には家柄がある。あまりにも違い過ぎる者同士が無理をしてずっと一緒に居る事は出来ない。いつかは破綻する。
人には家があり国がある。「今日はA家で食事をし、B家で寝る。」という生活など無い。それを勝手にやる事は違法である。
日本には順番という概念があり整然と列を成して待つ事が常識である。
これまでは、家が個人をとりまとめ、個人や家を中間共同体がとりまとめることにより、個人と国が繋がってきた。
しかし、中間共同体がグローバリズムに飲み込まれつつあるように思われる。
多様化とは、人柄、家柄、国柄を尊重する事であって、画一化する事ではない。以前通った英国人経営のスパルタ式英会話教室では、「郷に入れば郷に従え。」と何度も教わった。
貴社の「会社柄」(?)はいかなるものであろうか。
江幡 淳
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