2025年01月号　第089回「人との出会い」

新年明けましておめでとうございます。皆様健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

さて、この濃い字は第89回目ですが、濃い字を掲載するニュースレターが第100回目となりましたので、第100回を記念して、弊事務所の法人顧客第一号となって頂いた、アトリエソン有限会社の代表取締役である、村越正明様に寄稿文をお願い致しました。村越社長には、改めて御礼申し上げます。

私はこれまで、人との出会いを繋いでここまでやって参りました。出会いには、別れもありますが、新たな出会いもあれば、再会もあります。また、その時時によって、人との関わり合いの強弱も変わってきます。心の持ち様で何事の判断も変わってしまう事は承知しております。しかし、人に苦しまされる事もあるとしても、やはり、人には助けられます。

一度会ったきりの赤の他人の世間の人々の例を挙げると、①大雪の中車で一人旅をしていた草津温泉の雪道で前輪が側溝にはまり動けなくなったところを助けてくれた方、②大混雑の山手線に座っていた方で殊の外重い私の荷物を抱えて持ってくださった方、③出張先の福岡の屋台の隣の方で意気投合しそのまま一緒に何軒も飲み歩いた方など、本当は、世の中は捨てたものではありません。

以前に我が家の菩提寺の掲示板に貼ってあった「思い通りになるものなど何一つとしてない」という事を肝に銘じておれば、何事も有難い事と感じられます。しかしながら、交通秩序を乱す者に対して怒りの感情が生じるといった矛盾も抱えております。本年はそうした矛盾を如何に減じる事が出来るのか。

江幡　淳