江幡公認会計士税理士事務所

                                           

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2025年09月号 第097回「預金通帳だけで経営管理ができるのか?(08)」 - 千代田区 番町 麹町 半蔵門 会計士 税理士 江幡公認会計士税理士事務所

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「濃い字シリーズ」
所長 江幡淳の直筆・経営コラム
2025年09月号

2025年09月号 第097回「預金通帳だけで経営管理ができるのか?(08)」

 

今回のテーマは「借入金」である。

預金通帳においては、借入をすると入金が、返済すると出金が記録されるだけである。
借入金残高、利息金額、残存返済回数などを把握できない。借入金台帳を作成するのが望ましいが、せめて、返済予定表を手元に置くと良い。

そもそも、なぜ借入をするのか。基本的には、資金が不足するからである。
資金が不足するのは、「収支=収入-支出」に余裕が無い、つまり、あまり儲かっていないからである。

しかし、資金が不足するからといって、戦略も無いまま、漫然と借入を続けない方が良い。
なぜ資金が不足するのかを分析し、具体的な改善策を実行する事が経営するという事である。

借入が常態化した現状に満足しておらず打破したいのであれば、今よりも少しでも儲かるよう具体的に努力すべきである。

また、忘れてはならないのは、収入のタイミングを少しでも早くする事である。
謙虚なのは良い事だが「当月末分翌月末払い」とすると、入金を最大2ヶ月待つ事になるので、あまり遠慮せず「当月分当月末払い」とすると良い。

財務体質を健全に保つ事が顧客の為でもある。できれば借入は無い方が良い。

江幡 淳

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