江幡公認会計士税理士事務所

                                           

〒102-0082 東京都千代田区一番町23-2番町ロイヤルコート801
東京メトロ 半蔵門線 半蔵門駅 5番出口 徒歩1分
東京メトロ 有楽町線 麹町駅  3番出口 徒歩6分

お電話でのお問合せはこちら
03-6272-4283
03-6272-4284
受付時間
10:00~17:00
定休日
土曜・日曜・祝日
2018年05月号 第009回「どこで儲けるか」 - 千代田区 番町 麹町 半蔵門 税理士 会計士 江幡公認会計士税理士事務所

「濃い字シリーズ」
所長 江幡淳の直筆・経営コラム
2018年05月号

2018年05月号第009回「どこで儲けるか」

 

皆様の中には、コストコを利用される方もいらっしゃると思います。

私もコストコの会員で、たまに利用します。失礼かもしれませんが、実際に利用する前は、安かろう、悪かろう、だろうとたかをくくっていました。ところが、実際に店舗に行ってみると、確かに安さを売りにしている商品もありますが、材料に非常にこだわった豆腐、チーズ、ベーコンなどがあり、おどろきました。物申すとすれば、日本の店舗では、小さめのカートもあってよいかもしれません。

さて、そうは言っても、コストコの魅力はやはり「お得感」ではないでしょうか。非常に大きなポーションの商品を安く買えるケースが多いので、消費者にとっては魅力的でしょう。

また、日本のスーパーとは違った雰囲気があり、外国で買い物をしている気分になる方もいらっしゃるでしょう。それでは、コストコのビジネス・モデルは、商品を安く売るという薄利多売の商売なのでしょうか。

そうではないようです。2014年のコストコの決算書によると、①売上高が13兆円、②仕入原価が11兆6,000億円、③販売費及び一般管理費が1兆2,800億円、④会費収入が2,900億円です。上記①から④を基に利益を出してみると、①-②-③+④で4,100億円となりますが、ざっくりと利益の内訳を出してみると、商品売買による利益が1,200億円(=①-②-③)、会費収入による利益が2,900億円(=④)となります。つまり、コストコは、商品を仕入れて売るという部分からはあまり利益を期待せず、会費収入で利益を得るというビジネス・モデルだと言えます。このようなビジネス・モデルでは、会員がずっと会員でいてくれる必要がありますが、会員の継続率は約90%ということですから、おどろきです。

皆様もコストコも、商売の目的は儲けることです。儲けを出すことにより、従業員の給料を上げたり、必要な投資をしたりできますので、儲けることは必要不可欠です。そして、末永く儲けを出すには、どこで儲けを出すかが重要です。一品一品で儲けをきっちり出せるに越したことはありませんが、時には柔軟な発想が必要です。改めて皆様の商売のフローを見直してみて、どこで儲けるのか、検討してみてはいかがでしょうか。



                                     江幡 淳

無料相談・お問合せはこちら

お問合せ・ご相談は、お電話またはフォームにて受け付けております。

メールでのお問合せは24時間受け付けておりますので、まずはお気軽にご連絡ください。

受付時間:10:00~17:00
定休日:土曜・日曜・祝日

お電話でのお問合せはこちら

03-6272-4283
03-6272-4284