江幡公認会計士税理士事務所
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2023年06月号 第070回「いかに住むか」
「住」の字の由来は、人が一か所にとどまる事だという。多くの人にとって重要な「住」は、自宅であろう。
自宅といえば、「持家か賃貸か」という結論の出ない議論が有名であり、自宅を投資対象に見立てて「利回り」が語られる。
自宅を検討する際に、多くの人がまず初めに考えるのは、その可否にかかわらず、「どこに住むか」という事ではないだろうか。
どこに住むかで、仕事、学校、その他の事情が制約を受ける。
一方で、Uターン、Iターン、Jターンなる用語があるように、仕事、学校、その他の事情を変える事より自宅の場所を変える事もある。
今も残っているかもしれないが、昔は自宅の在る地域が中間共同体を成し、おそらく悪い面よりも良い面で、世間が安定していた事と比べると、自宅という概念は、だいぶ流動的になったのかもしれない。
自宅に対する考え方は人それぞれであり正解など無い。
一つ言える事は、契約形態や場所にかかわらず、自宅の良し悪しは人の心が決めるという事である。健康状態、人間関係、仕事、その他、人の状況は変わる。
住環境にかかわらずいかなる心持で日々を過ごすか、つまり、いかに住むかが重要である。
江幡 淳
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