江幡公認会計士税理士事務所
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2023年08月号 第072回「車社会」
車社会とは、通常は、移動手段が自家用車に依存している社会を言うが、ここでは、車が形成する社会について考察する。
車に個性があり、車の所有に価値のある社会では、車が一種の社会を形成する。
車の個性の観点からは、商用バス、商用トラック、商用バン、自家用スポーツカー、自家用クーペ、自家用セダンというのが大体の分類だったと思われる。
車好きであれば、トンネル内でテールランプを見ただけで車種を判別できるほど、車に個性があった。
どのような分類の車にも個性があり、運転者は車にも運転にも誇りを持っていた。
車の所有者の観点からは、特に東京においては、運輸支局名に強烈なアイデンティティがあると言われている。
人にもよるだろうが、東京では、他県ナンバーや他支局ナンバーに対する風当たりが強いと言われる場合がある。
一方、分類番号にも大きな意味があり、一桁のいわゆるシングル・ナンバーに対しては、ただただ尊敬の念しかない。
「わ」「れ」の普及や自動車教習所における褒める指導などが相まって、車が相対化され、車社会への参入障壁が低くなったように思われる。
これは、株式会社設立時の資本金が、以前は最低1,000万円必要だったが、現在は1円でも可である事と似た面があるように思われる。
江幡 淳
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